2025/05/17

Taiwan Today

文化・社会

台湾の漫画家・劉倩帆さん、アングレーム国際漫画祭で受賞

2018/01/26
世界2大漫画祭の一つ、第45回アングレーム国際漫画祭(FIBD)のデジタルチャレンジコンクールで、台湾の漫画家である劉倩帆さんの作品『潜水(Plongee)』が2位を獲得した。(劉倩帆さん提供、中央社)
世界2大漫画祭の一つ、第45回アングレーム国際漫画祭(FIBD)が25日から28日まで、仏アングレーム市で開催されている。今年の台湾パビリオンのテーマは「市集聚落:台湾漫画的多元耕作産銷(Taiwan Comics-A market for fun)」で、台湾から漫画家12名が参加している。そのうち6名が台湾パビリオンで作品を展示、もう6名の作品が各賞にノミネートされている。
 
そのうち最優秀新人賞には、覃偉(Wei CHIN)さんとArwen Huangさんの2人が、デジタルチャレンジコンクール(DÉCOUVREZ LES SÉLECTIONNÉS DU CHALLENGE DIGITAL 2018)には次叔(Linx LIN)さん、林倩羽(Eli LIN)さん、呉雅怡(Asta WU)さん、劉倩帆(Chien-Fan LIU)さんの4名がノミネートされていた。
 
現地時間25日夜に行われた授賞式では、劉倩帆さんの作品『潜水(Plongee)』がデジタルチャレンジコンクールで2位を獲得した。劉倩帆さんは受賞確定後、アングレーム国際漫画祭へのエントリーは初めてのことで、まさか受賞できるとは思っていなかったとコメント。台湾で商業デザインを学んでいた劉倩帆さんは「漫画に比べると、デザインはもっと厳しい仕事。でも自分は頭に思い浮かんだことを描くのが好き。比較的自由だから」と語った。
 
今年、台湾パビリオンには房瑞儀(Elainee FANG)さん、翁瑜鴻(HOM)さん、Jimmeh Aitch(黄駿)さん、阮光民(Guang-Min RUAN)さん、SALLYさん、曽耀慶(Yao-Ching TSENG)さんの漫画家6名が作品を展示している。パビリオンは、伝統市場の屋台を模した構造になっており、メインビジュアルには台湾でよく使われるナイロン素材を編み込んだバッグ「茄芷袋」からインスピレーションを得て、赤、青、緑の三色を配している。漫画家6名がそれぞれの屋台に作品を展示している。
 
台湾パビリオンを訪れたフランスの参観者Stephaneさんは、昔から漫画が好きで毎年のようにアングレーム国際漫画祭に足を運んでいる。台湾の漫画家の作品について、以前は聞いたことも、見たこともなかった。今年初めて台湾の漫画家の作品を購入することにした。
 
日本の漫画が好きで、特に大友克洋さんの作品のファンだというStephaneさんだが、アングレーム国際漫画祭でJimmeh Aitchさんのパフォーマンスを見て、そのタッチに非常に興味を持った。もっと台湾の漫画について知りたくなったStephaneさんは、Jimmeh Aitchさんの処女作『哈囉哈囉馬尼拉(HALO-HALO MANILA)』を購入したという。

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